この記事では、
「アダルトチルドレンが抱えがちな12種類の悩みとそれぞれの克服のコツ」として、【他人からの肯定や承認を常に求める】の原因と改善方法をまとめました。
✅今回のポイント
・条件付きの愛情しか知らないので否定的なセルフイメージが作られた
・それによって常に欠乏感にまみれている
・在るべき自分の行動を反復してセルフイメージを変えていく
この記事を書いている私のかんたんな自己紹介をしますと・・・
【20年来のアダルトチルドレン・HSPの生きづらさを克服】
現在はナチュラル自己実現カウンセラーとして、カウンセリングとコーチングをかけ合わせた独自のメソッドで、生きづらさの克服は言うまでもなく、更に本来の素質を活かした自己実現までをワンストップでサポートしています。
私自身が生きづらさの克服のために、期間にして5年・400万円以上かけてNLP、カウンセリング、コーチングを学びました。
それぞれの失敗、成功の試行錯誤を繰り返しており、何をどのように使えば良いのか肌感覚で理解していると自負しています。
こういった体験を元に書きます。
1.この記事を読むとわかること
今回の記事では、「アダルトチルドレンは他人からの肯定や承認を常に求める」を解説します。
この記事を読むことで、
・なぜ他人に肯定を求めるのか
・なぜ求めながらも肯定的なメッセージを受けとれないのか
・なぜ自己肯定感が極端に低いのか
これらの根本原因と改善方法がわかり、自分が自分であって良いという自己肯定感が得られます。
そして、根拠のない安心感と自信が手に入るキッカケをつかめます。
逆に何もしないと、いつもでも他人の肯定を求めることになり他者依存・他人軸の状態から抜け出せません。
また、いつまで経っても本来の自分の人生を生きることができず、他人から消耗させられる悲痛な人生を送ることになってしまいます。
2.他人からの肯定や承認を常に求めるとはどういうことか?
これにはセルフイメージが密接に関わってくるので、まずはそこから解説します。
幼少期は家庭環境の影響が大きく、その中でも一番影響力が高いのは、言うまでもなく両親の言動です。
子供は両親から受け取る態度や言葉から
「自分はこういう人間なんだ」
と思うようになり、そっくりそのままセルフイメージとなります。
その後、年齢が上がるにつれて外部からの言動をセルフイメージによって解釈します。
例えば、朝の通勤時に入り口でばったり会った上司に挨拶をしても、返事が無かったとします。
この出来事に対する反応は色々ありますよね?
1.あれ?◯◯さん忙しいのかな?
2.あれ?〇〇さんに聞こえなかったかな?
3.無視された。私は〇〇さんから嫌われているんだ・・・
これらの反応はセルフイメージで決まります。
アダルトチルドレンは、間違いなく3の否定的な反応ですよね。
なぜ否定的なセルフイメージになったのかと言うと、子供時代に親から受け取ったメッセージが非常にわかりづらかったからにほかなりません。
本来、健全な親が子供に与える愛情は無条件です。
「目に入れても痛くない」と例えられるように、子供がどんなコトをしても存在自体を愛してます。
一方、アダルトチルドレンの親は、条件付きの愛情でした。
・こういうコトをする子供は愛する
・こういうコトをする子供は愛さない
といった、存在ではなく行為ベースでしかアダルトチルドレン愛情を受け取れなかったのです。
親は子に
「かわいいね。愛しているよ」と
「嫌いだ。消え失せろ」を
ごちゃごちゃに発していました。
だから、そういった子供はセルフイメージが混乱したままなのです。
特に身の安全に係わるものだった、否定的なメッセージにばかり反応してしまいます。
否定的なセルフイメージを持ってしまうと、肯定的なメッセージがなかなか受けとれません。
それは今のセルフイメージを壊すことになってしまうからです。
前提の話が長くなりましたが、アダルトチルドレンは条件付きの愛情しか受け取ったことがないので自分自身のなかに【安心】と【自信】がありません。
これを言い換えれば、心が満たされておらず欠乏感を感じているということ。
それを、他人からの肯定や承認で埋めようとしているんです。
私の実例
私の母親も過干渉の例にもれず、行為で私の存在をジャッジする人でした。
例えば、
・テストで良い点を取る私はOKでほめてくれるけど、アトピーで心配をかけさせる私はNGでけなしてくる。
・言うことを聞けば機嫌が良いけど、人前でささいなことでも恥をかかせた私を怒鳴りつける
このように、「私という存在」ではなく「行為」でジャッジをされていたのです。
それが、成人後にどういった影響があるのかというと、
・他人からの称賛で一喜一憂する
・他人の肯定目的での行動をしてしまう(一長一短ありますが)
・肯定されたいけど、受け入れられないジレンマを抱える
他人の肯定や称賛次第でその日の感情や行動がコロコロ変わり、精神的に不安定かつ会社でも浮いた存在になってしまい多くのストレスを抱えることに。
他の記事でも書いていますが、その後出勤前になると原因不明の血圧上昇や吐き気に襲われるようになりました。
3.改善のための3ステップ
では、アダルトチルドレンが他人からの肯定や承認を常に求めることから改善するための3ステップを紹介します。
【ステップ1.】素直に受け取ることを意識してみる
こういった心のクセによる問題の解決策は、結局のところ慣れしかありません。
まずは、他者からの肯定や称賛などを素直に受け取るように意識付けをしてみましょう。
この時に必ず心の声の反発があるでしょう。
ですが、その声にジャッジや深読みはせずそのまま受けとってください。
「まだ、疑いを持っているのかな、そうかそうか」
といった具合です。
また、相手は本当に信用できる人に厳選してください。
周りにそのような人がいない場合は、コーチやカウンセラーに依頼することも検討してみてください。
アダルトチルドレン・愛着障害の人が、生きづらさを克服していくうえで他人からの継続的な無条件の受容体験は必須となります。
【ステップ2.】根拠のない自信をつける
1.毎日小さなコトで良いので必ずやる行動を決める
2.確実に実行する
3.行動した自分をしっかりと褒める、認める
要するに、意識してやると決めたことを必ず実行すれば良いだけです。
これを繰り返すことで、自分はやると決めたコトはやれる人間だという意識が育まれます。
これが俗にいう【根拠のない自信】。
行動はどんなコトでも構いません。
例えば・・・
・靴を揃える
・同僚とのあいさつに一言付け加えてみる
・いつもの倍の時間、歯を磨く
ポイントは、何があっても毎日確実に出来ることです。
機嫌が悪いからやらないとかちょっとダルいからやらないなどは絶対NGです。
【ステップ3.】ステップ1と2を継続する
アダルトチルドレンの生きづらさの解消とは、平たく言うと、不都合を起こしている思い込みの解除です。
それには、望むべき自分の行動を繰り返してセルフイメージを徐々に変えていく必要があります。
テスト勉強のように一夜漬けでは絶対絶対絶対に不可能です。
粘り強くやりましょう。
4.まずは何をすれば良い?
欠乏感からの自己を満たそうとする行動は、無意識に出てしまいます。
まずはそういった肯定を求めていた行動に気付くコトから始めましょう。
後から振り返って、
「なんであんなコトやってしまったんだろう?」
と思った出来事はありませんか?
もしかしたらそれは、肯定を求める行動だったかもしれませんね。
このような自分を客観的に見ることで、ノンジャッジで自分を受け入れられるようになります。
具体的な方法は、公式LINEの無料登録特典にて解説しています。
5.まとめ
・条件付きの愛情しか知らないので否定的なセルフイメージが作られた
・それによって常に欠乏感にまみれている
・在るべき自分の行動を反復してセルフイメージを変えていく
参考(J・G・ウォイティッツ著/アダルトチルドレン/金剛出版)